企画展示

企画展

企画展『なやみ深き漢字学習-明治から戦前へ-』

開催概要

期間 2020年6月3日(水)~2021年1月5日(火)
※新型コロナウイルスの感染防止のため、期間を変更して開催します
内容

明治時代、近代的な学校制度が始まりました。当時、現在の私たちが使っているような漢字ドリルやノートはまだなく、小学校のそれぞれの学年で学習する漢字の数も決まっておらず、さらには、漢字を廃止しようとする運動もありました。そのような時代の人々は、漢字をどのように学び、教えていたのでしょうか。なやみ深き漢字学習の近代に迫ります。
展示では、明治から戦前の教科書や練習帳などを展示します。戦前の練習帳は、現在ではなかなか目にすることのできない貴重なものです。また、長野県松本市の旧開智学校が所蔵する明治時代の書取試験の答案や、京一中洛北高校同窓会の保管する、明治時代の定期試験問題も展示します。

※この企画展は「beyond2020プログラム 認証事業」です。

場所 2階企画展示スペース
料金 入館料が必要

展示例


『硬筆練習帳』(ペン文字会編、大正15年)


『小学指教図』(明治時代)

展示の見どころ

見どころ① 明治時代の漢字テストの答案を展示

長野県松本市の旧開智学校が保管する、明治時代の漢字書取試験の答案を展示します。答案を分析することで、当時の小学生がどの程度漢字を書くことができたのか、また、漢字テストの採点基準がどんなものであったのかが分かります。

見どころ② 戦前の「漢字ドリル」を展示

現在のような形の漢字ドリルは、いつ、どのようにして生まれたのでしょうか。戦前の漢字学習の副教材を分析することで、漢字ドリルの成立に迫ります。
古い教科書を保管する図書館や博物館は数多くありますが、学習帳などの副教材を収集する施設はほとんどありません。
漢字学習の歴史の解明にむけて、当館では家庭に眠る漢字ドリルの寄贈を募っています。

見どころ③ 京一中の入試・定期試験問題にチャレンジ

京一中洛北高校同窓会の協力により、同会が保管する明治時代の定期試験問題を展示します。
また、体験コーナーでは、明治時代の京一中の入試や、定期試験にチャレンジすることができます。
ノーベル賞受賞者や著名な学者、政治家を多数輩出した京一中の、高度な授業の一端に触れることができます。


企画展を担当研究員がご紹介

企画展を開催するきっかけ、準備段階での苦労話、見どころについてお話しします。
ぜひ音声をONにしてご覧ください。


ご来館の皆様へのお願い

漢字ミュージアムは6月3日(水)から開館を再開します。
新型コロナウイルスの感染拡大対策を講じていますので、ご理解・ご協力をお願いします。

開館時間 当面、平日は11:00開館、土日祝は9:30開館
(8月1日~8月23日は9:30開館)
※いずれも最終入館16:30、閉館17:00
休館日 当面、月曜・火曜休館
(8月1日~8月23日は休館日なし)

ご来館前にはこちらもご確認ください。(新型コロナウイルス感染症対策について)

チラシ・ポスター